ソン・ランの響き

一昨年、映画館で観て以来めちゃくちゃ好きな映画。
2月13日までGYAOで無料配信中なので、また観てしまった。多分4回目?

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以下は感想とらくがきです。

劇場で見たときもほぼ前情報なし。今日の夜にやっている映画の中だったら、これがいいかなくらいの気持ちで選んだ作品だったのだけど、すごいハマった

舞台は80年代のベトナム・サイゴン。映像の全体的に埃っぽい、薄暗く淡い色使いがとても綺麗で雰囲気が良い。全てのカットがカッコ良い。

劇中劇のカイルオンも魅力的。派手な色使いと、独特な(というか中華っぽい?アジアン風というか)歌と台詞回しが好きだ〜〜。でも、このカイルオンのシーンが結構長いので、ミュージカル系の映画が苦手な人には厳しいかもしれない。

舞台に立つ前に、線香をあげて祈るシーンが好き。

ユンとフンのキャラが好きだ。ユンはあんまり表情変わらないけど、微妙に態度とか行動が変わるところが好き。タイの子供と一緒に家にいるときは、普段よりどこか優しげな感じがある。些細な変化なんだけども。
フンも、この前半と後半で表情がだんだん変わってくるし。この2人が一緒にいるところを、ずっと見ていたいと思わせるものがある。

日本公開版は結構カットされているシーンあったり、誤訳もあるらしいのでいつかフルバージョンが見てみたい。ニュアンスとか完全に理解するためにはベトナム語をマスターしないといけないから、かなり厳しいが。youtubeにおそらく公式があげているメイキングとか見ていると、もっとボリュームありそうなんだよなー。ユンとフンが全然足りてないので、全てのシーンを見せて欲しい。

追記はネタバレと妄想です

あのラストが本当に辛すぎる。劇中劇とリンクする感じが、とても辛い。初見の時は何度もこれからハッピーエンドになるよね??と期待してしまった。ユンが実は生きてましたって描写あるよね?と思ってエンドロールが終わるまで待っていたが……。初回はめちゃ驚いてしまってただただ悲しかったけど、2回目とか落ち着いてみると、フラグ立ってるなとは思った。。。

ユンのことをずっと待ってるフンの様子が一番辛かった。フンは、彼の両親が亡くなった時と同様に、舞台に立っていたためにユンの死にすぐ気づけない。というか、しばらく分からないのではないだろうか。ユンの家を訪ねても、そこにあるのは空っぽになった部屋。何かあったのではと思い、彼女の家やガー姉御を訪ねて初めて知るとか・・・。もしかしたらその時はユンの死後からだいぶ日数が経っているかもしれない。

ああ、こういうこと考えると、とても辛い。

彼らが一緒に過ごした時間は、あの停電の日の一晩。でも、きっとかけがえのない時間だったのだろう。ユンは、カイルオンの奏者(伴奏者?)として人生をやり直そうと決意したわけだし……

スパンコールのキーホルダーと、象のペンダントはどうなるのだろう。お互いに渡せないままになってしまった。ユンに渡せなかった象のペンダントは、フンにとってタイムトラベルのかけらになるはず。見るたびにユンを思い出して欲しい。
メイクしながら、箱を眺めて微笑むフンの顔がめちゃ好きだ。そしてそれに対して、何かあったのねってすぐ気づいちゃうヴァンも好き。

ユンと出会った後のフンが、役者としての才能を開花するところとかも、、辛い。失恋しろ、っていうのは伏線だったのかと最後に気がついた。「くじに外れると愛に当たるよ」って言われた時の嬉しそうな表情とか、ユンの部屋を出た後、ドアの横に立ってる様子とか好き。もう完全に恋してる顔だよ……。ユンもさあ、なぜかフンをベッドで寝かせてるし。女友達は床なのに。何かしらの特別な感情があったんですかねえ。

腐女子だから妄想するけど、ユン×フンなんだよなあ。ユン→←フンだね。ハッピーエンドだった場合(ユンが死なずに、劇団の奏者として活躍する)の未来ばかり妄想してしまう。
これは完全に捏造だけど、フンの方が年上だと萌える。実際に中の人(?)もフンの方が2歳上らしくぴったりだな!!と思った。

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